ハツユキカズラ(初雪カズラ)は、野山などで見かけるテイカカズラの園芸品種です。
テイカカズラより小さく、新葉にはピンク色と白の不定形の斑が入ります。
秋から冬にかけて寒さに当たると、紅葉がはじまり、赤やオレンジ、紫と色とりどりに色づき、カラフルな可愛い葉を楽しめます。
目次
紅葉するハツユキカズラ(初雪カズラ)・春との違い・テイカカズラの紅葉
秋に紅葉したハツユキカズラ。
ハツユキカズラ(初雪カズラ)の特徴
ハツユキカズラは、キョウチクトウ科テイカカズラ属のつる性常緑低木。
テイカカズラを品種改良した園芸品種。
つる性の枝を伸ばして、匍匐しながら覆うように茂っていく植物で、草丈は10〜20cm程度ですが、つるの長さは50cm以上になります。
「ピンクや不定形の斑が混じる新葉」が展開するのが特徴的なカラーリーフプランツです。
寄せ植えやハンギングバスケット、グラウンドカバーなどに多用されています。
新葉はピンクから白の斑入り葉へ変化し、その後は濃い緑の葉に変化していきます。
秋になり寒さにあたると紅葉が楽しめます。
名前の由来は、葉に白い斑が入っていることから「ハツユキ(初雪)カズラ」。
この「カズラ」というのはつる性植物のことを指しています。
科・ 属名:キョウチクトウ科・ テイカカズラ属
別名:斑入り定家葛
原産地:日本、朝鮮半島
草丈:10〜20㎝
花言葉:「化粧」「素敵になって」「心の灯」
ハツユキカズラ(初雪カズラ)の春と秋の様子・違い
春は新芽がいっせいに伸びはじめます。
ハツユキカズラは、ピンクや不定形の斑が混じる新葉が特徴的。
ピンクの新芽はとてもきれいで、花のようにも見えます。
そして、初雪の名の通り白色へ変化します。
この時期、斑入りの葉もたくさん見れます。
秋になると、夏に太陽をいっぱいにあびた青々とした葉が、紅葉しはじめます。
艶やかな赤や銅葉がきれい。
新芽と比べると、かなり葉に厚みがあります。
ハツユキカズラ(初雪カズラ)の紅葉の様子
優しい色の新芽が愛らしいハツユキカズラですが、秋の紅葉も鮮やかです。
ツヤツヤと赤く色づく葉。
グラデーションが素敵です。
木の根元のハツユキカズラの様子。
色とりどりで綺麗です。
一見、落ち葉のようにも見えます。
秋にも小さな新芽?
ツルに彩りのある小さな葉をつけていました。
紅葉しているのかとも思いましたが、
ハツユキカズラは、芽出し時に赤や白の不定形の斑が入るので、新芽のように思います。
※ハツユキカズラは、初心者でも育てやすい丈夫な植物です。
暑さにも寒さにも比較的強い植物です。(-5度~35度まで耐えられるそうです)。
繫殖力も旺盛で、地植えにしているとあちこちにツルを伸ばして増え広がります。
原種のテイカカズラ 紅葉の様子
ハツユキカズラの原種である「テイカカズラ(定家葛)」の紅葉の様子。
テイカカズラは、本州から九州の林などに自生します。
茎から気根をだし、樹幹や岩壁をよじ登るたくましいツル性植物。
葉は通常濃い緑で、秋になると美しく紅葉します。
テイカカズラ(定家葛)
学名:Trachelospermum asiaticum
科名・ 属名:キョウチクトウ科 ・ テイカカズラ属
ハツユキカズラに比べると、テイカカズラは野生的で成長も早いです。
山へ行くと、樹木を覆いつくすほど大きく育ったテイカカズラをみかけます。
個体差がありますが、葉も大きめで固い。
また、ハツユキカズラの花はあまり見かけませんが、テイカカズラの花は初夏に野山を彩ります。
キョウチクトウを小さくしたような、甘く香る白色の花をたわわに咲かせます。
テイカカズラの花が咲く頃の様子
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