ペニセタムは、大きめの猫じゃらし(エノコログサ)のような姿で、ふさふさとした穂を風に揺らすイネ科の植物です。
パープルファウンテングラスは、赤味がかった花穂とブロンズの葉が美しい品種で、赤穂チカラシバとも呼ばれています。
目次
ペニセタム パープルファウンテングラスの特徴や様子
秋風に穂をなびかせる「ペニセタム パープルファウンテングラス」。
ペニセタム パープルファウンテングラスの特徴
パープルファウンテングラスは、熱帯アフリカ、東アフリカ、中東を中心に分布するイネ科・ペニセタム(チカラシバ)属の多年草。
赤紫の長い穂が美しい品種で、草丈50~90㎝程度に成長します。
葉は深いワインレッドで、カラーリーフとなります。
庭植えや寄せ植え、ボーダーやグラスガーデンとしてとても重宝します。
花期は6月上旬から10月下旬。
茎頂に円錐形の穂状花序を作り、約20~30cmの赤穂をなびかせます。
科・属名:イネ科・ペニセタム(チカラシバ)属
原産地:南アフリカ
別名:ペニセツム・セタケウム・ルブラム、赤穂チカラシバ
花期:7月~11月
草丈: 80cm前後
花言葉:「自然に生きる」「元気」
また、パープルファウンテングラスは「アカホチカラシバ(赤穂力芝)」との別名があります。
チカラシバ(力芝)は、東アジア~東南アジア原産で、日本では北海道から沖縄まで分布しています。
道端や空き地などでよく見かける雑草のひとつで、秋になると暗紫色のブラシ状の毛のような花を円柱状に咲かせます。
※ 猫じゃらしと一般的に呼ばれる植物は、「エノコログサ(狗尾草)」。
エノコログサは、イネ科・エノコログサ属の一年生。
ふわふわとした見た目の長い穂をつける雑草で、草地や道端、コンクリートの隙間などにも生えてます。
花穂が風に揺れているところに猫がじゃれることや、猫の首のところをじゃらすと喜ぶところから、猫じゃらしと呼ばれているようです。
ペニセタム パープルファウンテングラスの様子
赤みがかった穂と銅葉のコンビネーションが魅力的なパープルファウンテングラス。
おしゃれな色彩で、寄せ植えや花壇に活躍する植物のよう。
光沢のあるブロンズの葉は秋に深みを増していきます。
赤穂を垂れる様子。
花序は円錐花序。
剛毛のある小穂が多数あります。
小穂の先から、毛が生えています。
長い剛毛は、総苞片が変化したもの(毛状の総苞)。
白っぽくなった穂。
ペニセタムの名前は、ラテン語のペンナ(羽)とセタ(剛毛)からなり、穂が剛毛に覆われている姿にちなんでいます。
葉は地際から生え、線形でなびきます。
ススキに似た形の葉。
ブロンズ色の色づいた葉は、大人っぽい雰囲気。
また、パープルファウンテングラスの斑入り品種に「ペニセタム・ファイヤーワークス」があります。
夏の葉色は白や緑で、秋になると鮮烈な赤やピンクに染まり、赤い穂も出てくる華やかな色どりが魅力的な品種です。
ペニセタム パープルファウンテングラスの育て方
パープルファウンテングラスは、強靭で手間が掛からないですが、熱帯出身で寒さに弱いので冬には注意が必要です。
多年草ですが冬に枯れやすいため、一年草扱いになることも多いようです。
寒くなったら切り戻して、室内管理が無難です。
また乾燥した環境を好むので、水のやりすぎに注意します。
植え付け、植え替えの適期は4月~6月。
- 栽培環境
日当たりが良く、水はけの良い場所好みます。 - 水やり
庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。
鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷり与えます。 - 肥料
庭植えの場合は、肥料はほとんど必要ありません。
生育が悪くなって来た場合のみ、春に緩効性化成肥料を株元に施します。 - 増やし方
株分け
※ 伸びすぎて姿が乱れたら株元まで短く切ると、再び芽吹き姿が整います。