コスモス(秋桜)は、桜のような花びらに細い茎と葉を持つ、秋風に似合う植物。
ずっと見ていたいほどの可憐な花ですが、花が落ちるとその後は枯れてしまう一年草です。
コスモス園などでは、花がおわると刈り取られてしまいますが、冬になり、コスモスが枯れていくさま、種をつけてる様子も風情があります。
種を採りたい場合、種を取るタイミングは、花が枯れ落ちて種が黒くなった頃がよいそうです。
冬へ向かうコスモス、コスモスの花後や種の様子
![秋を彩るコスモスの群生](https://pino330.com/wp-content/uploads/2021/12/IMG_0796.jpg)
秋を彩るコスモス畑(10月)。
![冬のコスモス畑の様子](https://pino330.com/wp-content/uploads/2021/12/IMG_2132.jpg)
冬のコスモス畑(12月中旬)。
コスモスの花が枯れていく様子
![冬のコスモスの様子、咲いてる花や枯れた花、種の写真](https://pino330.com/wp-content/uploads/2021/12/IMG_2122.jpg)
12月中旬のコスモス畑は、花を咲かせているのもチラチラありますが、多くの花は枯れて、タネを付けていました。
![12月に咲いてるコスモスの花](https://pino330.com/wp-content/uploads/2021/12/IMG_2119.jpg)
咲いているコスモス。
一般的なコスモスの花びらは8枚。
コスモスの花のつくりは、花びらのような「舌状花(せつじょうか)」と、
中心部の黄色い花の「筒状花(つつじょうか)」からなっています。
![コスモスの花のアップ写真、筒状化の様宇](https://pino330.com/wp-content/uploads/2021/12/IMG_2121.jpg)
コスモスの中心部は、黄色い小さな花(筒状花)がいっぱいあります。
筒状花は、外側から中心部に向かって咲き進んでいます。
開いた筒状花は星形のようですが、合付した5枚の花弁を持っています。
雌しべや雄しべがあり、受粉したあと種が出来ます。
舌状花は、雌しべや雄しべがありません。
![花びら(舌状花)が2枚残っているコスモス](https://pino330.com/wp-content/uploads/2021/12/IMG_2120.jpg)
花びら(舌状花)が2枚残っているコスモス。
![花びら(舌状花)が2枚残っているコスモスの筒状化のアップ写真](https://pino330.com/wp-content/uploads/2021/12/IMG_2133.jpg)
筒状花は開いて、黄色の花粉が雌しべの柱頭にたくさんついています。
![枯れ始めのコスモス](https://pino330.com/wp-content/uploads/2021/12/IMG_2115.jpg)
枯れ始めのコスモス。
![枯れたコスモス](https://pino330.com/wp-content/uploads/2021/12/IMG_2105.jpg)
花びら(舌状花)はクシャクシャ。
黄色だった筒状花も茶色へ。
![種が出来始めてる枯れたコスモス](https://pino330.com/wp-content/uploads/2021/12/IMG_2111.jpg)
花の中央は、丸みを帯びています。
受粉を終えた筒状花の雌しべの子房がふくらみ、種が大きくなっていきます。
コスモスの種が出来る様子
![コスモスの種の出来始め](https://pino330.com/wp-content/uploads/2021/12/IMG_2123.jpg)
コスモスの花が枯れていくと、花びらが散り、種の時期。
種の出来始めは全体的に丸く、ガクに守られた蕾のようにも見えます。
![コスモスの果実、赤紫の内総苞片、アップ写真](https://pino330.com/wp-content/uploads/2021/12/IMG_2101.jpg)
種子は赤紫の内総苞片に包まれています。
尖った緑のものは外総苞片で8個あります。
![コスモスの若い果実](https://pino330.com/wp-content/uploads/2021/12/IMG_2107.jpg)
若い果実。
![コスモスの花後、果実や種の様子](https://pino330.com/wp-content/uploads/2021/12/IMG_2130.jpg)
コスモスの花後のようす。
種は最後に黒っぽくなり、花が開いたようにはじけます。
![コスモス、成熟した種のアップ写真](https://pino330.com/wp-content/uploads/2021/12/IMG_2118.jpg)
成熟した種子。
種を採る場合は、この時期がよさそうです。
手で触るとぽろぽろと簡単に採れます。
![コスモス、手のひらに乗せた種](https://pino330.com/wp-content/uploads/2021/12/IMG_2109.jpg)
手のひらに乗せた種。
黒褐色で線形、長さ1cmほどのそう果。
種の保存方法・育て方
![コスモス畑、冬になって種が出来た様子](https://pino330.com/wp-content/uploads/2021/12/IMG_2127.jpg)
種の採取は、晴れて乾燥している日がベストです。
雨天時や湿気が強い日は、採取した種が腐ってしまうことがあります。
採取した種は、日陰で数日乾燥させてから紙袋などに入れます。
種まきの時期は、夏咲きなら4月~7月、秋咲きなら7月~8月。
発芽から開花までの期間は、2~3か月ほど。
ポットまたは花壇に直まきができます。
日当たりと風通しがよい場所であれば、あまり土質を選ばずに育ちます。
草丈が高くなる場合は、芯を止めると横に広がります。
学名:Cosmos bipinnatus
科・属名:キク科・コスモス属
原産地:メキシコ
和名:秋桜(アキザクラ)、大春車菊(オオハルシャギク)