ダイヤモンドリリーは、晩秋にとっても素敵な花を咲かせます。
小さなユリが手毬状になっている花は、彼岸花にも少し似ています。
花弁がダイヤモンドを散りばめたようにキラキラと輝くことから、ダイヤモンドリリーという名前がついたそうです。
11月に見頃を迎えたダイアモンドリリーは、ひと月ほど目を楽しませてくれました。
9月~12月までのダイアモンドリリーの成長記録、写真を載せています。
ダイヤモンドリリーの育て方~ 特徴、成長記録
「ダイヤモンドリリー」は、リリーと言う名が付いてるのでユリの仲間?なんて思われがちですが、秋に咲くヒガンバナ科の植物です。
(ユリは、ユリ科のうち主としてユリ属の多年草の総称)。
日本に伝わったのは明治末期から大正時代のこと。
「ネリネ」、「姫彼岸花」とも呼ばれています。
学名:Nerine Herb
英名:Nerine
分類:ヒガンバナ科ネリネ属 半耐寒性球根
原産地:南アフリカ
ダイヤモンドリリーの特徴
南アフリカ原産、ヒガンバナ科ネリネ属の球根植物。
17世紀頃から欧米で盛んに品種改良が行われ、日本には大正時代に渡来したとされます。
開花期は10~12月。
花色はピンクなど赤系の色が多く、1カ月近く咲き続け花もちがよい。
1つの球根から咲かせる花はたった1本。
年によっては、全く咲かないこともあり、開花率は概ね6割といわれています。
9月頃に球根を植え付け、10月中旬〜11月になると花を咲かせます。
その後葉が伸びていき、春の終わりくらいになると葉が枯れ、休眠期に入ります。
秋になり、休眠期が終わるとまた伸びてきて花を咲かせます。
原産地は温暖で夏の降水量がごく少ない乾燥地域なので、夏の高温多湿と冬の寒さにはやや弱い。
ダイアモンドリリーの成長記録・育て方
(写真は、植え付けてしばらく経った9月3日)
日本では気候的に地植えは不適なので、鉢植えが育てやすいそうです。
球根の約1/3が埋まる深さに植える。
植える時期は、8月下旬~9月中旬頃が適期。
土の過湿を嫌うので、培養土は必ず水はけのよいものを使います。
(配合例としては、小粒の赤玉土や川砂を4割、腐葉土3割に鉢物用土3割)
もともと雨量の少ないやや乾きぎみの肥料分が乏しい土質に生えている植物なので、肥料や水は多く必要としません。元肥も不要。全生育期間を液肥による追肥で肥培します。
植えつけ後2週間くらいは、光の当たらない涼しい所に置く。
加湿にすると球根が腐るので、土を湿らす程度にとどめる。
10月5日
芽が出て来ました。庭で放置しています。
10月21日
11月6日
11月になると茎がすくすくと伸びていき、あっという間につぼみが開花しました。
花はよく日の当たる場所に置くと、花弁もしっかりして花色もより鮮明になるそうです。
11月 8日
咲き誇るダイヤモンドリリー。
ビビッドなピンクがとっても鮮やか。
ユリのような花がいくつも合わさって、丸くなっています。
ダイアモンドリリーは、華やかで上品な花だな~っていつも思います。
花は6弁で、花被片は縁が波打って反り返ります。
雄しべと雌しべが長く突き出ます。
まだまだ蕾もたくさんあります。
薄いピンクのダイアモンドリリー。
こちらもとても美しい。上品な印象。
12月4日
ずいぶんと寒くなった12月、そろそろ花も終わりのようです。
越冬には5℃以上あったほうが安全で、鉢植えの場合は霜や寒風を避けた場所や日の当たる室内に移動します。
数年は植えっぱなしでも大丈夫。
植え替えは3~4年間しない方が鉢一杯に球根が広がって、花時はたくさんの茎立ちになります。
咲かないダイアモンドリリー
ダイアモンドリリーは、球根を植えたら全部咲くという訳ではなさそうです。
年によっては、全く咲かないこともあり、開花率は概ね6割といわれています。
全部が咲くわけではなく、葉ばかりが元気いっぱいなんてこともよくあるみたい。
来年の開花を待つのもよさそうです。
ダイアモンドリリーの芽が出ない時は、湿度が多くて根腐れしてしまった場合もありそうです。
とっても素敵な花で、いつまでも見ていたくなりますよ~🌸