ダンドク(檀特)は、夏になると赤やオレンジ、黄色の花を咲かせるカンナ科の多年草。
園芸種のカンナの原種のひとつだそうです。
普段よく見かけるハナカンナより、かなり小さい花ですが、野生化して群生している様子はワイルドです。
ダンドク(檀特)の特徴や様子
カンナ科カンナ属の多年草。
檀特(ダンドク)の特徴
原産地はカリブ諸島やメキシコで、日本へは江戸時代に渡来したようです。
本州の関東地方以南で逸出したものが野生化。
開花時期は5月から10月頃。
カンナの原種で、花は黄色~赤色、カンナより花が小さい。
花後は、棘のある球形の蒴果ができます。
種子は数珠やネックレスなどに用いられます。
根茎の澱粉は食用に利用されています。
名前の由来は、北インドのガンダーラ地方にある檀特山(だんとくせん)に因んでいます。(前世の釈迦であるスダーナ太子が菩薩修行をしたという山)。
中国名は曇華(ドンゲ)。
科・属名:カンナ科・カンナ属
背丈:50~250 cm
花期:5月~10月頃
原産地:熱帯アメリカ
檀特(ダンドク)の様子
野生のカンナのような雰囲気。
カンナ特有の大きな葉と赤い花が目をひきます。
花はカンナに比べると細弁で小さい。
葉間から花茎を直立させ花を咲かせます。
茎先に総状花序。
花序長:15~20 cm、花長:4~5 cm。
赤い花弁のように見える部分は、花弁化した雄しべ。
(花弁は3枚あるが筒状の披針形で目立たない。
萼片も3枚で小さい。)
蕾の様子。
咲き始め。
開花した様子。
花後は3 cm程の青く丸い果実がつきます。蒴果。
葉は大きくつややか。
30㎝~50㎝ほど。
先が尖る長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
光沢があり、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
※「ハナカンナ」は、観賞用に栽培されている園芸種。
1,000を超える品種があるようです。
花が大きく、赤や黄色、オレンジ、ピンク、白と花色も様々。
葉の色も緑のもの、赤銅色のもの、赤や黄色の縞斑、白のはけ込み斑など多彩です。