9月の半ばにネムノキの花が、川辺に咲いていました。
ネムノキの花期は初夏で、6月〜7月といわれますが、秋にも咲くの?
秋風にゆれる、繊細で可憐なネムノキの花に、しばしうっとりしました。
同じ頃、別の場所では、果実をつけてるネムノキも見かけました。
秋に咲くネムノキの花・果実をつけるネムノキの様子
ネムノキ(合歓木、合歓の木)は、マメ科ネムノキ科の落葉高木。
別名、ネム、ネブ。
ネムノキは秋に咲くの?
ウィキペディア(Wikipedia)の情報によれば、ネムノキの花期は、6〜7月。
花期は夏(6 – 7月)で、小枝の先から花柄を出して、淡紅色の花が10 – 20個集まって頭状花序のようにつき、夕方に開き、翌日にはしぼむ。
萼は小さく、花冠は筒状で上部が5裂する。雄しべの花糸は淡紅色で長く、花の外に突き出て目立つ。
香りは桃のように甘い。
秋に花が咲いてるネムノキの様子
9月の半ば。
川辺に佇むネムノキは、葉は青々とし、薄紅色の花を多くつけていました。
初夏にみかけるネムノキと同じよう。
対岸の方は、夏の終わり頃満開となる、ヤナギバルイラソウ(柳葉ルイラ草)が群生していて、紫色の花がきれいです。
ネムノキは、枝先に10~20個の花が集まった頭状花序を総状につけます。
甘く優しい香りがする花。
筆を広げたような花のほとんどは雄しべの花糸。
根元は白く、毛先がピンク色でグラデーション。
雄しべ先には、黄色い葯(花粉を出す袋)がついています。
雌しべは、白色の糸状で雄しべより長い。
ツブツブとした蕾もたくさんついています。
まだまだ咲き続けるのでしょうか。
蕾から飛び出すように咲く花が愛らしいです。
葉もきれいな緑色です。
ネムノキは落葉樹で、晩秋には葉が茶色になり落葉します。
個性的な形の葉は、長さは20~30cmほどの羽根状。
1~2cm程度の小さな葉が列状に並んでできた葉が、さらに複数集まっています。
ネムノキの葉は、開いたり閉じたりする就眠運動をします。
薄暗くなると、小さな葉の表面を合わせるようにして葉が閉じ、下に垂れ下がります。
名前の由来も、
夜になるとゆっくりと葉を閉じることから「眠りの木(ねむりのき)」が転訛して、ネムノキになったといわれます。
秋に実をつけてるネムノキの様子
同じ頃、海の側で見かけたネムノキには、豆鞘がたくさんついています。
こちらのネムノキの花は、もう果実。
葉の色も少し黒ずんでいます。
ネムノキはマメ科で、秋になると平たい豆のような果実ができます。
サヤの長さ10~15㎝の長楕円形。
中には10~18個ほどの種子が入っています。
種子は長さ5〜9mmの楕円形。
樹上で乾燥すると、鞘のまま風に飛ばされます。
葉は冬になると落葉し、葉を落とした状態で越冬します。
6月に見かけたネムノキの様子
6月半ばに見かけたネムノキの様子。
ネムノキは梅雨から夏にかけて、ピンクの花で山に彩りを与えてくれます。
英名ではsilk tree(シルクツリー)、Silk flowers(シルクフラワー)と呼ばれています。
ネムノキは日本では東北地方以南、四国、九州分布する落葉高木。
雑木林や河原、平原など日当たりの良い場所に自生が見られます。
庭木や公園などにも利用されます。
学名:Albizia julibrissin
科・属名:マメ科・ネムノキ属
別名:ネム、ネブ、ネムリノキ、ゴウカンボク(合歓木)
原産地:日本、朝鮮半島、中国、台湾、ヒマラヤ、インド
樹高:5m~12m
花言葉:「歓喜」「胸のときめき」