大分県玖珠郡九重町にある飯田高原の中心地域にある長者原(ちょうじゃばる)。
そこに広がるタデ原湿原では、ススキが見頃を迎え、太陽の光を浴びてキラキラときらめいていました。
山々も赤や黄色に染まり、大自然の美しい風景をたっぷり楽しめる一日となりました。
長者原に広がるタデ原湿原のススキと紅葉の様子
「ダテ原湿原」は、くじゅう連山の北側(標高1000m付近)に位置し、火山地形の扇状地にできた国内最大の中間湿原です。
2005年に国際的に重要な湿地として「ラムサール条約湿地」に登録されています。
ダテ原湿原は、長者原ビジターセンターを起点に、1周約2.5kmにわたって、自然研究路が整備されています。
焼きによって湿原環境が維持され、希少な植物をはじめ多くの生き物が生息する保護されている湿地です。
【散策コース】
- ダテ原1周コース
約1,500m
所要時間:40分 - ダテ原絶景コース
約800m
所要時間:20分 - 草原・森もりコース
約2,500m
所要時間:60分
住所:玖珠郡九重町田野225-33
お問合せ先:長者原ビジターセンター
TEL:0973-79-2154
駐車場:長者原公共駐車場、ビジターセンター駐車場
アクセス:九重ICより車で約30分
ホームページ:http://kyushu.env.go.jp/nature/tyojyabaru/
長者原・ダテ原湿原へ
やまなみハイウェイ沿いにある長者原・ダテ原湿原。
大分県由布市水分峠と熊本県阿蘇市一の宮町を結ぶ「やまなみハイウェイ」は、九州が全国に誇る絶景のドライブルート、全長約50キロ。正式名称は「県道11号」。
湯布院〜しばらくは森林地帯の中を進みますが、飯田高原付近で一気に視界が開け、
長者原が近づくと、雄大なくじゅう連山を一望する大パノラマが開けます。
ススキの草原が見頃へ。
「長者原ビジターセンター」、「レストハウスやまなみ」。
ここに駐車場があります。
長者原ビジターセンターの駐車場からの景色。
紅葉が進む三俣山(みまたやま)。
長者原ビジターセンターの向かい側の様子。
反対側には芝生広場や観光案内所、レストハウスがあります。
ビジターセンターの駐車場が満車な場合は、こちらにも広い駐車場があるのでお勧めです。
ダテ原湿原のススキ・紅葉の様子
秋色に染まる幸せなひと時のはじまり。
この辺りの自然の美しさには、いつもため息が出ます。
ダテ湿原の散策コースを歩きます。
ダテ原湿原は、くじゅう連山の山麓湧水地に広がる湿原。
秋は広大なススキの花畑へ。
ススキは見る角度によって、キラキラ輝き色を変えます。
ススキは日本の秋を代表する植物。
秋の七草のひとつである尾花(オバナ)は、ススキ(薄・芒)のことを指しています。
ススキの白い穂は花の集まりで、秋が深まると綿毛をつけた種子に変わり、風に乗って飛ばされます。
樹木も紅葉の季節。
赤く色づいたカエデや黄色いシラキなどがカラフルに彩ります。
タデ原湿原内には木道が敷かれているので、とても歩きやすいです。
散策するのにとってもいい季節。
夏になると、ぽんぽんと丸い花をつける瑠璃色に輝くヒゴタイは、枯れてドライフラワーのようでした。
普段みかけない植物が見られるのも、ここの魅力のひとつ。
草ごつみ。
草ごつみはダテ原では昔から作られてきたもの。
冬の間、牛の餌、敷き藁として使うために草を切って積み上げたものだそうです。
坊がつる讃歌の碑。
山の日にちなんで2015年に建立されたそうです。
坊がつる讃歌は、坊ガツルを題材とした愛唱歌。
作詞:神尾明正、補作:松本征夫、作曲:竹山仙史。
芹洋子さんの代表的ヒット曲となっています。
坊ガツルは、くじゅう連山のほぼ真ん中にある湿原で、長者原から登ることが出来ます。
長者原ビジターセンターへ
遊歩道の終点は長者原ビジターセンター。
ここからは三俣山(みまたやま)がくっきり。
長者原ビジターセンター付近には、真っ赤に色づいたドウダンツツジがたくさんあって、とても綺麗でした。
長者原ビジターセンターは、阿蘇くじゅう国立公園くじゅう地域を紹介する博物展示施設です。
草花や生きもののリアルタイムな情報や、くじゅうの自然や歴史について知ることができますよ。
入館無料の施設で、ベビーカーや車いすの無料貸し出しも行っています。