九州では、南国ムード満載なヤシの木みたいな植物をよく見かけたりします。
観光地や公園、海岸に植えられていたり・・
でも実は、ソテツだったり、シュロだったりしませんか。
似通った雰囲気を持つ植物ですが、
よく見てみると、かなり違いがあったりしますよ。
「ヤシ」・「ソテツ」・「シュロ」のそれぞれの特徴と、簡単な見分け方を書いています。
目次
ヤシの木、ソテツ、シュロの違い、見分け方
公園で見かけた「ソテツの木」と「ヤシの木」。
こちらが、「シュロの木」。
シュロの木は、ヤシ科の植物。
ヤシの木、シュロ、ソテツ、どう見分ける?
ヤシ科の種類はとても多くて、葉のようすも様々だったりします。
シュロもヤシの木の仲間になりますが、シュロの見分け方は、シュロの特徴を先に知るのが良さそうですよ。
ソテツは、ソテツ科でヤシ科の植物ではありません。
比べてみると、見た目もかなり違うのでわかりやすい。
ソテツは、ちょっとズドーンとした感じ。
葉は南国風であるけど、全体的には日本的な印象。
ヤシは、やっぱり見た目も洋風なイメージが強そう。
また、「ソテツ」は、裸子植物で、「ヤシ」は、被子植物なので見た目はちょっと似ていても、植物分類学的にはとても遠縁です。
ヤシ(椰子)の特徴
ヤシは、単子葉植物ヤシ目 ヤシ科に属する植物の総称。
ヤシには仲間の数が多く、熱帯地方を中心に253属、約3333種ほどあるそうですよ。(引用:Wikipedia)
ヤシは独特の樹型で、見上げるように背が高いものから低木のもの、そして草みたいなものまであります。
葉は、鳥の羽のように葉っぱが生えている羽状複葉(うじょうふくようか)や、手のひらみたいに葉を広げる掌状葉(しょうじょうよう)などがあります。
海岸に植えられていたヤシの木。
ヤシの木の種類
ココナッツの実をつける「ココヤシ」
デーツと呼ばれる実をつける「ナツメヤシ」
フェニックスと呼ばれてる「カナリーヤシ」
深く裂けた掌状葉をもつ「ワシントンヤシ」
また、観葉植物としてホテルやオフィスなどでも見かける「テーブルヤシ」、「アレカヤシ」
最近、園芸店で時々みかける、根元の部分がトックリのように膨らんでいる「トックリヤシ」
シュロ(棕櫚)の特徴
シュロの木は、まっすぐ上にに伸びて、扇の様な葉をいくつも広げるヤシ科の植物。
葉は円形に近い掌状葉。
科名:ヤシ科
学名:Tracbycarpus fortunei
別名:ワジュロ
原産地:日本 中国南部
樹高:3m-15m
開花期:5月-6月
幹は、暗褐色の繊維質皮で覆われ、たわしやほうき、縄などの原材料になります。
触ってみると、ごわっとしていて結構硬いです。
雄と雌の株があり雌株は5~6月頃にクリーム色をした粒状の花を咲かせて、その後に実を付けます。
写真のシュロは、ワジュロです。
他にも、トウジュロという種類があります。
トウジュロはシュロ(ワジュロ)に比べて、葉が小さくてピンと立ち、葉の軸も短いのが特徴です。
ソテツ(蘇鉄)の特徴
現在生きている植物の中では、最も原始的なもののひとつといわれてるソテツの木。
幹の表面には、表面には葉が落ちた跡があり、頂部から羽状の葉を茂らせます。
科名:科名:ソテツ科
学名:Cycas revoluta
樹高:3m-10m
開花期:6月~7月
深い緑色の多数の線状の小葉からなる羽状葉。
固く丈夫な葉。(触ると痛いです)
幹は、古い葉柄の基部が残ってうろこ状に見えます。
ソテツにも雄花を咲かせる雄株と雌花を咲かせる雌株があります。
クリーム色のドーム状の雌花の中には、可愛らしい赤い実(種子)がたくさん入っていましたよ。
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比べてみると違いがわかる?
比べてみると、かなりの違いがありますよね。
のっぽさんだったり、小さかったりもしますが、ココナッツなイメージ⇒ヤシの木
(ヤシの木は種類が多い)
でんとした感じで葉を広げてる⇒ソテツの木
葉がわさ~として幹が毛もじゃもじゃ⇒シュロの木
最初にソテツとシュロの特徴を知ると、ヤシの木との違いがわかりやすい感じがしますよ。