真っ赤なブラシのような不思議な形の花を咲かせるその名も「ブラシの木」。
英語ではボトルブラッシュと呼ばれるそうです。
この花姿は、発達した赤い雄しべが枝にびっしりくっついている姿だそうですよ。
なんだかユニークですよね。
ブラシの木は、花の実の付け方も一風変わっています。
ブラシの木の花って不思議がいっぱい 特徴や花・実のようす
ブラシノキの花期は5月~6月。
ブラシの木の特徴
『ブラシノキ』は、オーストラリア原産地の常緑樹。
枝に試験管ブラシに似た円柱状の花穂に多数の花をつけるのが特徴。
主に暖地に栽培され、庭木や鉢植え、切り花などに利用されています。
学名:Callistemon / Melaleuca
別名:カリステモン、キンポウジュ、ハナマキ
科名:フトモモ科
属名:ブラシノキ属(カリステモン属)
樹高:1m~3m
花色は、赤色のものが多いですが、他にもピンク、白などがあります。
花言葉:「はかない恋」「恋の火」「恋の炎」。
ブラシの木の花のようす、蕾から開花まで
小さな蕾を直接枝先にぷつぷつっと付けています。
蕾が膨らんで、全体的に赤っぽくなってきた様子。
ブラシの木は、円柱状の花序を付け、多数の花を咲かせます。
緑色の5枚の花弁とガクからは、もじゃもじゃっと丸まってる赤い雄しべが今にも飛び出そうとしています。
ひゅんと先に飛び出してるのは、雌しべ。
花の中のようす。
カップ状の入れ物に入ってるようなたくさんの雄しべ。(もじゃもじゃ)
雄しべが勢いよく飛び出せば満開?
ボトルを洗うブラシのような姿になりましたよ。
花穂の長さは10㎝前後で、花は一つの花序に20~120個ほど付くようです。
縦から見てみると・・・
美しく色づく雄しべ。
真っ赤に咲いてる正体は、花びらではなく雄しべの花糸。
花弁や顎は開花後すぐに落ちるそうです。
いったい雄しべの数は、いくつあるのでしょう?
花粉をはこんでくれる昆虫を誘うために花粉を用いる場合は、おしべ数が多いとも言われてますが・・
雄しべの先端には葯(やく)があります。
葯は、金粉がついたように輝くので「金宝樹(キンポウジュ)」の別名があります。
葯(やく)は、おしべ先端にある花粉を入れる袋状のもののこと。
ブラシの実
ブラシの木は、実もかなり個性的です。
(最初見た時は、いったい何だろう?って思いました。ちょっと虫の卵みたいです)
ブラシの実は直径5㎜程度の半球形で、枝にずらっとついて並んでいます。
タネは外に出さずに閉じ込めたまま数年残ります。
その上に伸びた枝にも花を咲かせます。
実の中には、ぎっしりと種が詰まってる~
取り出した種から育てることも可能だそうです。
タネまきの適期は4月で、今年~3年前くらいの果実を枝から採種して、傷つけないように割ってタネを取り出し土に播きます。
発芽率はよいそうですが、花が咲くまでは早くて3~4年かかるそうです。
ブラシの花って、なんだか不思議な雰囲気をも持っていてついつい立ち止まって見入ってしまいますよね。
白い花を咲かせるブラシの木のようす
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春に花を咲かせるブラシの木の花に似た植物も見かけました!
こちらもオーストラリアの常緑樹。
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