マルバルコウソウ(丸葉縷紅草)の花は、鮮やかなオレンジ色で、とても小さいアサガオのよう。
夏の終わりから秋にかけて、空き地などで見かけます。
つるを旺盛に伸ばし、雑草のようなたくましさがあります。
英名は、「Star glory」なんてステキな名前をもっています。
目次
マルバルコウソウ(丸葉縷紅草)ってどんな植物?
マルバルコウソウは、江戸時代末期に観賞用植物として渡来。
ヒルガオ科 サツマイモ属で朝顔(アサガオ)と同じ仲間。
マルバルコウソウの特徴
小さな花ですが、ビビットなオレンジ色が遠目にも目立ちます。
旺盛につるを伸ばしながら、2センチにも満たない小さな5角形の花を次々と咲かせます。
花は早朝に開き、昼過ぎには萎む一日花。
花はアサガオに似ていますが、葉はサツマイモの葉に似ています。
繁殖力が強く、畑などでは除草剤が効きにくいため問題雑草にもなっています。
学名:Quamoclit coccinea
分類:ヒルガオ科 サツマイモ属(ルコウソウ属)
原産地:熱帯アメリカ
別名:ウチワルコウソウ(団扇縷紅草)/ツタノハルコウ(蔦の葉縷紅)
英名:Star glory
開花期は7~10月
花言葉:「私は忙しい」「情熱」「常に愛らしい」
花の名は、細い糸(縷)のような葉と鮮やかな紅色の花からつけられたルコウソウ(縷紅草)に花が似ていて、葉が丸いことからの命名。
ルコウソウ
ルコソウも小さな星型の花。赤、ピンク、白の花色があります。
マルバルコウソウと花は似ていても、葉の形が違います。
ルコウソウは、熱帯アメリカ原産のヒルガオ科のつる性多年草。
ちなみに、ルコウソウもアサガオの仲間です。
江戸時代には、「かぼちゃ朝顔」とも呼ばれていたそうです。
マルバルコウソウの花
ラッパのような形をした花の大きさは1.5~1.8cmほど。
萼片は5枚、雄しぺは5本。
花の色は朱赤色で先が5つに裂け、中心部は黄色。
マルバルコウソウのつぼみ
先の尖った細長いつぼみ。
マルバルコウソウの葉
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖っており、つけ根の部分は心形で葉柄がある。
よく見かけるアサガオの葉というよりも、サツマイモの葉に似ています。
マルバルコウソウの育て方
太い茎を持ち、左巻きに巻き付いて立ち上がります。
野生化している雑草で、こぼれ種で増えていくようです。
冬は、寒さで枯れてしまいます。
コスモス園で見かけたマルバルコウ。
コスモスと一緒に咲いてる姿は、なんとも可愛らしい。
でもマルバルコウは、元気が良すぎるので、どこまでもはびこってしまいそうですね。
旺盛に繁殖なので、家で育てる時は鉢の方がよさそうです。
育て方は、アサガオと同じような育て方で大丈夫のようですよ。