多久市と武雄市の境界上に位置する鬼ノ鼻山(434.6m)。
山頂には赤鬼がいると言われる展望台へ行ってみました。
鬼の鼻山憩いの森公園に車を停車し、数十分の軽い山登りで、山頂へ。
真っ赤な鬼の顔の形をした展望台からは絶景。
多久市内や佐賀平野、有明海が一望でき、天山や多良岳、雲仙岳まで見渡せます。
鬼の鼻山公園 赤鬼がいる展望台へ
駐車場近くにあった「鬼の鼻山公園 憩いの森 案内図」。
憩いの森公園にある駐車場から、整備された木道を20〜30分ほど、ゆっくり登って行くと、山頂に鬼の鼻山展望台があります。
トイレは鬼の鼻山憩いの森公園駐車場にあります。
冬もおススメ。
途中の道にはサザンカが多く植えられています。
散った花びらが赤い絨毯のようで綺麗でした。
場所:佐賀県多久市多久町1887-55
アクセス/車:長崎自動車道多久I.Cから車で30分
JR:JR唐津線多久駅からタクシー利用で25分
バス:多久バス発着所(多久駅前)から昭和バス武雄行き乗車、バス停「本多久」下車徒歩60分
鬼の鼻山公園
鬼の鼻山公園は、標高435mに広がる緑の公園。
山頂の展望台からは、360度の展望が望め、多久市内や有明海、遠く多良岳や雲仙岳まで見渡せます。
「鬼の鼻山」は、肥前国風土記で「嬢子山(おとめやま)」と紹介されているようです。
「景行(けいこう)天皇巡幸時、土蜘蛛八十女人が嬢子山の山頂にいた。」
土蜘蛛(つちぐも)は、ヤマトに従わなかった人々への呼び名、朝廷に従わない一族、先住民の総称です。
八十女人は「沢山の女性」という意味です。
肥前国風土記に出てくる土蜘蛛のほとんどは、景行天皇に誅殺されています。
また鬼伝説があり、村人を困らせていた鬼が「日本一の山を築きたい」と思っていた。その話を聞いた神様は「一晩のうちに 築けたら村を差し出す、築けなかったら村を出て行け」と いう話をし、鬼が山を築き始めたときに、神様が一番鶏の声を真似て鬼を退治したという話が残っています。
鬼の鼻山公園 展望台へ
山を上り始めたすぐに見えた赤鬼さん。
公園内には、休憩所も所々にあります。
木道が山頂への案内道。
整備されてて歩きやすい。わかりやすい。
山茶花(さざんか)の木がたくさん植えられています。
ツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹。
童謡「たきび」にもの名が登場する、心をほっこりと和ませてくれるきれいな花。
冬の始まりにつぼみが開き、冬の寒さにも負けず、2月頃まで花を咲かせてくれます。
椿(つばき)は、花ごとぽとりと落ちるのに対し、山茶花(さざんか)は花びらがはらりと舞い散り、地面に花びらのじゅうたんをつくります。
木道の途中にあるベンチ。
ずんずんと上ると、もうすぐ山頂。
大きな口が開いてる赤鬼が見えてきました。
展望所の様子・展望台からの眺望
展望所はこじんまりとした広場。
赤鬼が展望台になっています。
展望台へ上るには口の中へ。
展望台からは鬼のツノと眺望が・・・
小さな展望台だけど360度のパノラマです。
広がる佐賀平野の向こうには有明海。
遠くには普賢が望めます。
武雄方面。
多久の街並みでしょうか。
展望所にもベンチがあります。