ベンガルヤハズカズラ(弁軽矢筈葛)は、生育旺盛な大型のつる性植物。
南国ムードが漂う、薄紫~青紫色の大きな美しい花をたくさん咲かせます。
ツンベルギアの仲間で、別名:ツンベルギア・グランディフローラ。
英名はスカイバイン(sky vine)で、「青い空色の花の咲く蔓性植物」と言う意味のようです。
ベンガルヤハズカズラ(弁軽矢筈葛)の特徴や様子
9月に見かけたベンガルヤハズカズラ(弁軽矢筈葛)。
ベンガルヤハズカズラ(弁軽矢筈葛)の特徴
インドのベンガル地方原産、キツネノマゴ科、ヤハズカズラ属の常緑蔓性多年草。
熱帯・亜熱帯アジアに自生するツンベルギアの仲間です。
生育旺盛で大型に育つ植物。
ツルは非常に長く伸びて木質化します。
枝先から総状花序を垂れ下がるように伸ばし、漏斗形の薄紫~青紫色の大きな花を付けます。
周年開花性があり熱帯では一年中開花しますが、日本ではおもに夏から初秋にかけて開花します。
壁面緑化や緑のカーテンに最適な植物で、フェンスやパーゴラなどでも利用されます。
名前の由来は、インドのベンガル地方が原産地で矢筈のような形をした葉を持つことから。
また、ツンベルギア・グランディフローラ(Thunbergia grandiflora)は、学名でもありますが、Thunbergia(ツンベルギア)はスウェーデン人植物学者・医師のDr. Carl Peter Thunbergへの献名。grandiflora’は「大きな花」を意味。
園芸品種に、「白花ベンガルヤハズカズラ」とも呼ばれる「アルバ」と言う白花品種があります。
よく似た花に、「ツンベルギア・ラウリフォリア(ローレルヤハズカズラ)」。
こちらは、葉はゲッケイジュ(月桂樹、ローレル)の葉に似ている披針形で肉厚。
科・属名:キツネノマゴ科・ツンベルギア属
別名:ツンベルギア・グランディフローラ
原産地:インド
草丈:2〜10m
開花期:8月~11月
花言葉:誠実
ベンガルヤハズカズラ(弁軽矢筈葛)の様子
総状花序を下垂させて、青紫の大きな花を咲かせます。
花冠は筒状の漏斗形で先が5裂(下側に青い筋が入り)、中心の黄色。
花径:5~8cm。
花弁(花びら)の部分は5つに分かれます。
蕊(しべ)は上部に付く。
中心の黄色い筒部上部に張り付くように、柱頭2裂の雌しべと雄しべ4本。
花の付け根に大きな苞葉があります。
苞は2個で花筒下部を包みます。
苞から花が出てきたところ。
花後の様子。
苞だけが残っています。
色づいた苞が花のよう。
苞も落ちて果実へと。
花と蕾の様子。
葉は卵形~三角状卵形。
長さ 5~15㎝、幅4~10㎝。
縁は波打ち、葉先は尖ります。
長さ10m以上になるつる性の植物です。
ヤハズカズラ(矢筈葛)
ヤハズカズラ(矢筈葛)は、「ツンベルギア・アラタ」とも呼ばれる東アフリカ原産のツンベルギアです。学名:Thunbergia alata
キツネノマゴ科・ヤハズカズラ属の小型の蔓性常緑多年草。
日本では、夏に花を楽しむ春まき一年草として扱われることが多いようです。
黄色い花冠は5つに裂け、花の中心は黒褐色。
(花色はオレンジ、黄色、白がある)。
花期は夏から秋にかけて。
花径は3~4㎝。
花の中心が黒く見えることから、英名では、「Black-eyed Susan vine」 や、「Black-eyed Susan」(黒い瞳のスーザン)と呼ばれます。
※ヤハズカズラ属は、中央から南アフリカ、熱帯から亜熱帯のアジアやマダガスカルに100種以上が知られています。